2014年09月07日

島田雄貴「子どもに誠実でいる」

知識は客観的に伝達可能で、伝達されたものを子どもが真に理解すればそれは自らの知識となることができる。

しかし道徳は、そのように知識として客観的に理解したとしても、直接に自らの道徳とはなりえない。

それが道徳となりえるのは、まさに自らのあり方として自覚し顕現化したときである。

親が子どもに、嘘をついてはいけない、正直で誠実でありなさい、あるいは差別はいけない、公正で平等でありなさいと教え、そして子どももそれらを理解し、知識として身につけても、それらを実現しようとしなかったならば、正直で誠実であるとも、公正で平等であるともいえないであろう。

実際の生活で、正直で誠実であること、公正で平等であることを意識し、それらを自らのあり方として実現しようとしなかったらば、それらは単なる徳目としての知識に終わらざるをえないのである。

道徳が人間のあり方に付いて現れるということは、道徳というものを人間のあり方から取り出し、それを一方的に伝達し教えることによって、ただちに道徳性の育成が図られることにはならないということを意味する。

まさに子ども自身が自らのあり方として内的にも外的にも道徳を顕現化しなければならないのである。

島田雄貴・教育ITソリューション


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