島田雄貴「才能の芽を伸ばす」

島田雄貴

2014年07月30日 16:50

「これ、なあに?」「どうして?」こそ"才能の芽"である
文字を知ることにまだ興味をもっていない子に文字を教えこむより、もっと大事なことがあります。

それは子どもの知りたいと思う気持ちに応えてやることです。

「これ、なあに?」「どうして7・」と聞かれた時、ていねいに答えてあげてください。

もう一つは、できるだけたくさん直接体験を経験させることです。

はだしで砂場や芝生に入り、砂の感触や草の感触を感じること、砂と芝生とでは、色も違うけれど、足の裏に触れる感じも違うのだということを、直接、ほんもので知ることが大切です。

また、できるだけ子どもが友だちとたくさん遊べるよう、チャンスをつくってあげてください。

子どもの質問にたくさん答えても、直接体験をたっぷり経験させても、友だちといっぱい遊ばせても、それによって字が書けるようにはなりません。

それより、今、無理しても字を教えれば、子どもはいやいやでも字を覚えると考えられるかもしれません。

現時点では、字が書ける子のほうが進んでいる、おりこうさんに見える、と感じても不思議ではありません。

でも、無理やり字を覚えさせられた子の多くは、何かを知ることは、つらいことだ、苦痛だということも一緒に学習してしまうので、あとで伸びなやむことが多いのです。

小さい時十分に遊び、直接体験し、いろいろなことを知った子は、ものごとを知るのは楽しい、おもしろいということを学びました。

だから、小学校以降、伸びていくのです。

遠回りの方法ではありますが、長い目で見た時、どちらが子どものためになるか、どちらがかしこい方法か、言うまでもないことでしょう。

島田雄貴・教育ITソリューション

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