島田雄貴「うまく話そうとする子どもは、知能の発達が早くなる その2」

島田雄貴

2014年07月31日 02:18

もう一つは、自分の中に何か表現したいことがあって、それをことばに出す、あるいは、仕事や用事などで、ある事柄や情報を正しく相手に伝える場合です。

この場合は、正しく伝えなければなりませんから、筋道を立てて、わかりやすく、簡潔に表現するということが要求されます。

小さい子は、毎日の親との話を通してことばを覚えていくわけです。

ごく幼い時には、「あっち」とか「これ」など、代名詞が多く、自分中心の話し方ですから、ふだん生活を共にしている親にしか通じないことが多いのです。

やがて、幼稚園に入ります。

親と離れて過ごす時間ができます。

家へ帰って来て、幼稚園であった出来事、つまり、自分は知っているけれど、おかあさんは知らないことを、おかあさんに伝えようとします。

今日、幼稚園で、こんな歌をうたったとか、こんな絵を描いた、あるいは、砂場で友だちのだれちゃんとだれちゃんがけんかして、だれちゃんが泣いた、などといったことです。

内容そのものはごく単純なことですが、小さい子どもにとっては、それをことばで表わすのはたいへんなことなのです。

そんな時、おかあさんは、どうぞ、ゆっくり耳を傾けて聞いてあげてほしいのです。

島田雄貴・教育ITソリューション

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