島田雄貴「子供が話しかけやすいように誘導する その2」

島田雄貴

2014年08月02日 07:06

子どもの話の場合も同じです。

子どもが何か話しかけてきたら、「今、忙しいからあとで」とか「うるさいわね」などと言わないで、ちょっと手を休めて、聞いてほしいのです。

子どもの話は要領を得ないことも多いので、そんな時は質問をして、話しやすいように誘導してください。

そういう体験を通して、子どもは、どんなふうに、どんな順序で話していったら相手によく伝わるのか、ということがわかっていくのですから。

大人になっても、上手に話のできない人はたくさんいます。

何を言っているのかわからない人、やたら長々と話す人、人の話を途中でさえぎってしまう人などです。

子どもの時の言語環境がどうであったかということで、大人になってから上手に話のできる人になれるかどうかが決まってしまうのです。

子どもをとりまく言語環境というのは、父親、母親をはじめとして、子どものそばにいる人がどんな話し方、聞き方をしていたかということです。

相手がどんなことを聞きたいと思っているのか、それを的確に察して、相手にわかりやすく、順序立てて、簡潔に話すというのが、


ポイントです。

おしゃべりはできても、人前で筋道を立てた話はできないという人が多いようです。

やはり、話は上手に、わかりやすくできたほうがいいに決まっています。

子どもが将来、どんな話し方のできる人になるかは、幼児期におけるおとうさん、おかあさんの聞き方一つにかかっています。

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