2014年08月29日

島田雄貴「人間関係と行為的連関」」

家庭や地域社会の人間関係は、道徳とどのようにかかわっているのであろうか。

人間関係ははたらきかけあいであるが、このはたらきかけは行為と呼ばれている。

行為とは、自ら自覚して、自らの意志によって、自らの活動の仕方を、自ら決定して行う意志活動である。

その際、行為には、意志活動が行動として外的に現れる外的行為だけでなく、意志活動が外的に現れない内的行為も含まれている。

したがって、人と人とのかかわりにおいて行為が問題になる場合、その問題は、他者に対してどのようにふるまうかという行動としての外的な行為だけでなく、他者に対してどのようにかかわるかを考える内的行為にまで及んでいる。

さらに、行為が自覚的、有意的な意志行為である限り、それは、単に日常生活のある一部分だけをさしているのではなく、人間のあり方や生き方をも意味するものとなる。

したがって、人と人とのかかわりにおいては、個々の具体的な外的行為や内的行為だけが問題になるのではなく、その人のあり方や生き方も全体として問題になるのである。

このように、人間関係は、行為によって取り結ばれており、しかも人間のあり方や生き方に密接に関係する、そのような行為的連関なのである。

島田雄貴・教育ITソリューション


タグ :島田雄貴

同じカテゴリー(島田雄貴)の記事
 島田雄貴「教育公務員特例法 改正の経緯と趣旨」 (2016-11-30 17:03)
 島田雄貴「心を開いてくれ始めた証拠」 (2014-10-19 16:29)
 島田雄貴「いいアイデア」 (2014-10-16 00:05)
 島田雄貴「1人の作品」 (2014-10-13 00:05)
 島田雄貴「清涼飲料に注意」 (2014-10-10 02:57)
 島田雄貴「アルコールに気をつける」 (2014-10-07 01:43)

Posted by 島田雄貴 at 00:38 │島田雄貴