2014年08月29日

島田雄貴「行為の判断基準としての道徳」

ここで行為の判断基準として道徳があげられたのであるが、それではこの道徳とはどこかにあるものであろうか。

価値や規範が明文化されている場合、たとえば法律や学則や社則のように、明文化されたことによってそこに道徳があるように思われるかもしれない。

あるいは明文化されていなくとも、社会的慣習のように集団内で守られているようなきまりがある場合、そこに道徳があるように思われるかもしれない。

 しかし、明文化された価値や規範、あるいは明文化されていない社会的慣習など、それ自体は道徳ではないであろう。

たしかに、それらは道徳と関連している。

しかしそれら自体が道徳なのではない。

むしろそれらのものが行為において内的にも外的にも実現されるところに初めて道徳が現れてくるのである。

道徳とは、また道徳的価値や規範とは、どこかにあるものではなくて、行為によって現実化されるものである。

このような意味で、道徳そして道徳的価値や規範は、行為に、それゆえ人間のあり方や生き方に付いて現れるということができる。

それゆえまた、行為として、人間のあり方や生き方として、まさに顕現化してくるものである。

島田雄貴・教育ITソリューション


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